「企業文化」は日々の活動の原動力・基盤です。
経営環境の変化への適応、組織再編・事業再編、グローバル化の展開・深化など、多様な文脈・背景のもと、多くの企業において企業文化の強化・変革が重要な経営課題に位置付けられています。
【アセスメントに至った経緯・背景(例)】
- 東南アジアの現地法人と本社で意思疎通が利かず、相互の不透明感や不満が高まっている
- M&Aで成長した結果、様々な価値観や行動様式がグループ内で入混じり、目線や方向性を共有できなくなっている
- 不祥事が起こり、経営陣に対する信頼や社員としての自信を失っている
- 若手~中堅~シニアの世代間でエンゲージメントや満足度が異なる
- 昭和的な体育会気質が若手世代に受入れられず、従前の働き方や仕事の価値観が揺らぎ、業績に影響がでている
【企業文化フレームワーク】
ブライツパートナーズは、これまで国内および東南アジアはじめ海外の多くの企業における企業文化の改善・強化で培った知見を活かし、その実現をご支援します。
基本的なステップ
企業文化の強化・変革の実現までの道のりは以下の3ステップで構成されます。
企業文化アセスメント
可視化と言語化
企業文化は個社の個別性・独自性が強く現れます。
たとえ同じグループ内であっても、国・地域や担う機能等に応じて大きな差異が存在するため、これら差異の把握が重要です。
【企業文化の比較(イメージ)】
(例. 日本消費財メーカーの日本HQと東南アジア現地法人のケース)
アセスメントを通じて、様々な視点から「現状の姿(As-Is)」、および「将来あるべき姿(To-Be)」を可視化・言語化します。
通例として、アセスメントはアンケートとインタビューを組み合わせて設計・実施しています。
なお、アンケートのみ の実施もご提供しております。
企業文化アセスメント レポート
企業文化アセスメントの成果物として、企業文化アセスメント レポートをご提供します。
【カルチャースコア】
アセスメントを通じて、企業文化の水準を示す指標として、『カルチャースコア』を用いています。
各カルチャースコアの高低や全体のスコアバランスは企業文化の状態を示します。
【レポートの目次(例)】
- アセスメント結果概要 / Results Summary
- 主な発見事項/ Key Findings
- 評価項目ごとの結果 / Result Details
・主要ファクター / Principal Factors
・個別ファクター / Individual Factors - 国・地域別の分析 / Breakout by Geographic
- 法人ごとの分析 / Breakout by Entities
- プロファイル・属性別の分析 / Breakout by Profiles & Attributes
- アセスメント手法 / Methodology
- 実施概要 / Assessment Overview
- 回答者の概要 / Answerers Overview
【言語】
レポートは日本語と英語のいずれかになります。 これら以外の言語の場合は別途制作費用が発生します。
【イメージ】
ギャップの明確化
上記のアセスメントを通じて得られた結果をもとに、将来あるべきの姿とのギャップを明確にします。
この際、仮説を講じながら、ギャップが生じている根本的な原因は何か、を明文化することが重要になります。
【抽出課題例.グローバル展開する消費財メーカーの場合】
- 暗黙知の限界、言語化・体系化への期待
倫理観に対する評価自体は総じて高いものの、暗黙知に近く、あらたに言語化・体系化することへの期待が大きい - 高いパフォーマンス志向と実行力の反動への懸念
目標達成に向けた実行力が強みと認識されているが、過度な数字至上主義に振れることへの懸念が示されている - 空気・行間を読まなければならないハイコンテクスト
表面的にはスピークアップの尊重を標榜する一方、実態としては、空気や行間を読んで適切に振舞うことが求められる - 楽観・悲観が世代間で二極化、若手ほど将来に対する強い危機意識
若手は既存事業が立ち行かない将来を現実視する一方、打開に向け能動的に思考・行動しないシニア層へ不安・苛立ちが強い - 外国籍社員の疎外感、所詮は”日本人のための会社”という諦め
外国籍社員は日本人社員が享受できる処遇や能力開発機会は自分たちに一切与えられず、蚊帳の外に置かれていると強い疎外感や諦念を抱いている
”打ち手”の設計
アセスメント結果のもと、明確化されたギャップを解消するための”打ち手”を設計します。
企業文化はただでさえ抽象的であり、かつ改善・改革を感じるまでには時間を要することから、成果指標(KPI)とマイルストーンを明確にした計画が重要になります。
3つのキーファクター
これまでの企業文化の改善・変革への支援実績から、改善・変革の成否を大きく左右するキーファクターが3つ存在することを特定しています。
”打ち手”を講じるにあたって、これらのキーファクターに光を当てて織込んでいくことが効果的です。